水都・大阪のシンボルエリア中之島から京都まで -鉄道で巡るアートの旅を提案-

鉄道芸術祭vol.1
西野トラベラーズ ─行き先はどこだ?─」

京都と大阪を結ぶ京阪電車の駅にアートスペースが誕生しました。
2008年の中之島線開業に伴い、なにわ橋駅の地下1階に設置された
「アートエリアB1」は、文化・芸術の創造と交流の場になっています。
その会場の特性を生かした「鉄道芸術祭」第1弾が開催されます。

メインアーティストはドイツを拠点に世界中に新たな空間を創り出す西野達氏。
西野氏は「横浜トリエンナーレ2005」で中華街の東屋をホテル内のベッドにし、
昨年2010年の「あいちトリエンナーレ」ではクレーンでネオンサインを吊るす、
豆腐で大仏をつくるなど、インパクトのある作品を見せてくれました。

アートエリアB1ではユーモアに富んだオリジナル彫刻、
京都・大阪間の魅力を独自の視点でリサーチした巨大絵図などで構成。
京阪電車主要21駅には、巨大絵図からピックアップしたポスターを掲示。
西野達&アートエリアB1共同企画も開催。

参加アーティスト:西野達、横山裕一、contact Gonzo、ジェコ・シオンポ、
山川冬樹と伊藤キムが合体して「山川キム」になりました。しりあがり寿(予定)

■西野達(アーティスト)
1960年愛知県生まれ。ベルリン在住。ミュンスター美術アカデミー(ドイツ)修了。
「笑い、暴力、セクシー」をテーマに、常識を覆すような手法でパブリックとプライ
ベートを反転させる作品を多数発表。
2011年、シンガポールビエンナーレに参加し、マーライオンを取り込んだホテル
「The Merlion Hotel」を発表。http://www.tatzunishi.net/

■鉄道芸術祭vol.1
「西野トラベラーズ ─行き先はどこだ?─」
http://artarea-b1.jp/event/tetsugei01/
日時:2011年10月22日(土)─12月25日(日)
12:00─19:00 月曜休館 入場無料
会場:京阪電車なにわ橋駅「アートエリアB1」
中之島バンクスCENTER-A、Antenna Media
主催:アートエリアB1
企画連携:de sign de > 、Antenna Media
協力:国立国際美術館、千島土地株式会社、株式会社イースト・プレス
助成:公益財団法人野村財団
問合:アートエリアB1TEL:06-6226-4006(12:00─19:00)
http://artarea-b1.jp

■豪華3部構成のオープニングイベント
初日10月22日(土)13時~21時
詳細、申込みはWebでご確認ください。

■他にも多彩なプログラムを開催予定 詳細は、web・チラシにてご確認ください。

■豪華3部構成のオープニングイベント
初日10月22日(土)13時~21時
詳細、申込みはWebでご確認ください。

■国立国際美術館所蔵の西野作品2点を展示
「中之島コレクションズ 大阪市立近代美術館&国立国際美術館」
会場:国立国際美術館(大阪市北区中之島)
日時:10月4日(火)─12月11日(日)
詳細は国立国際美術館のウェブサイトでご確認ください。http://www.nmao.go.jp/

「聖地」は今。

桜木町ガード下の「聖地」

桜木町ガード下、グラフィティの「聖地」がまるで刑務所の壁のようにグレーに塗られていた。下の写真は2008年撮影の同地。

アートを権力の管理下におこうとする試みは失敗する。自由で多様な精神はコントロールしようとするのではなく、上手につきあうことだ。それには特別な才能を必要としない。相手を認めてよく理解すること。排除しないこと。そして、必要なものを提供して、成果を求めない。何よりもアートを知ったかぶりしないことだ。

横浜は2005年に「聖地」のお株を水戸にとられた。桜木町で活躍(?)したアーティストたちをフューチャーして大規模なグラフィティの展覧会を水戸芸術館が企画したのだ。それはちょうど横浜トリエンナーレ2005の年、そして皮肉にもそのシンポジウムを川俣正氏が横浜で開催した。以下はそのレポートです。(Ushinosuke)

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はまことりWeb アーカイブ

[レポート]横浜トリエンナーレ2005 & X-COLOR/グラフィティ in Japan 連動シンポジウム「ストリートにおける表現の可能性」

http://www.ycan.jp/archives/2005/11/2005_xcolor_in.html

水戸芸術館で今、「X-COLOR/グラフィティ in Japan」という画期的な展覧会が開催されている。「ミトゲイ」はいつもまっ先に新しいことをやってくれるので大好きだ。ミトゲイで打ち出された新しいコンセプトが、しばらくすると東京の美術館やギャラリーで2T(ニーティー=二番煎じ)されるのことがままある。今回は「グラフィティ」落書きだ。日本中の落書き小僧40人を選りすぐって、美術館の中だけでなく、水戸の街中にライブペインティングさせるという日本初の大規模な展覧会だ。

●X-COLOR/グラフィティ in Japan
2005101日(土)→ 124日(日)
水戸芸術館現代美術ギャラリー+中心市街地
http://www.arttowermito.or.jp/

「落書き小僧」というのは失礼な言い方だったが、グラフィティはアートか?という問いかけがシンポジウムでまずあり、すぐさま、アートだという定義がなされたので、今後は「グラフィティ・アーティスト」と呼ぶことにしよう。キース・ヘリングを持ち出すまでもなく、アメリカでは前世紀からグラフィティはアートだと決まっているのに、何故日本ではそうじゃないのか?ということがこのシンポジウムの隠れたテーマだと感じた。

そして、何故このシンポジウムが横浜で行われるのか?というのを聞きそびれてしまった。いろいろな思惑が重なっての事だろうが、横浜トリエンナーレ2005が引き寄せつつあるもろもろのパワー、情念、魑魅魍魎・・・のひとつなのだろう。本来横浜でやるべき企画を水戸に先を越されてしまった、というのが僕の感想。見せびらかしに来たんだろうと思った。桜木町のガード下はグラフィティ・アーティストにとって「聖地」だと、パネリストとして参加したKRESSさんから聞いた時僕はそう思った。「X-COLOR」に出品しているアーティストの多くが桜木町のガード下に「ボンビング(=爆弾を投げ付ける)」していたという。・・・>(全文はこちら。秀逸なコメントも)

http://www.ycan.jp/archives/2005/11/2005_xcolor_in.html

YCAN.JP アーカイブをご覧ください 〜横トリ2005の記録

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ycan.jp は、TAEZ! の前身にあたる、市民広報ボランティアグループ「はまことり」のオフィシャルブログです。横浜トリエンナーレ2005の1年前、2004年8月から2009年3月までの記事が記録されています。横浜トリエンナーレ2008期間中は、はまことりメンバーはトリエンナーレサポーターとして参加しましたが「はまことり」としてではなく「個人としての参加」に制限されて、別サイト「横浜トリエンナーレ2008・サポーターズサイト」を中心に活動しました。そのサイトは2008終了後に閉鎖され今は見ることができません。横浜トリエンナーレ2008のサポーターの活動はわずか ycan.jp に掲載された記事と、サポーター報告書「アートボランティア横浜スタイル」(美術出版社刊 ISBN978-4-568-50395-1)で読むことができます。

ycan.jp=Yokohama City Art Network

ycan.jp は、トリエンナーレ2005会期中には一日平均1200人の来訪者(ユニークアクセス=同一人はカウントしない)を数え、会期終了後もアクセスは伸び続け最高4000人を記録しました。当時は今に比べてネット上での現代アートの情報が少なかったからでしょう。

ycan.jp と並行して配信した、ポッドキャスティングによるネット放送局「Take Art Eazy!」も画期的な試みとして人気を博しました。こちらも会期中に累計190000人が訪れています。このサイトも今は残念ながら見ることができません。(TAEZ!の名称はこの放送局からいただきました)

ycan.jp には当時発行したフリーペーパーのPDFファイルがダウンロードできるなど、貴重な資料がたくさん詰まっています。トリエンナーレ・サポーター活動のアーカイブとして今後も存続させていくつもりです。

●主な記事一覧

・フリーペーパーバックナンバー(2005年2月から12月まで計8号)

・[特集]ZAIM もうひとつの横浜トリエンナーレ

・ZAIMサポーターズ・スクール開催一覧

・2つの「横浜トリエンナーレ2005・ドキュメント」出版と記念会のお知らせ

・トリエンナーレ作戦会議V <市民シンポジウム>開催!

・速報:「横浜トリエンナーレ2008/HOP会議」開催される

・「アートの現場─見る、聞く、つくる─」東北の現場から横浜の現場へ

・界隈探訪「アートシティーヨコハマ」BT増刊号発行記念 橋本浩美写真展

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