3月4日 まだ名前のない放送局、JR桜木町駅前野毛地区インフォメーションセンターで試験放送

 

NOGE TV

JR桜木町駅改札口を出て右、「野毛地下みち」へ向かう角にガラス張りの「野毛地区インフォメーションセンター」。観光案内所として機能するこのスペースに、野毛の町の多様な魅力を伝える新しい試み、インターネット放送局開局のための試験放送が行われました。野毛地区の文化拠点「野毛Hana*Hana」と、市民メディアのネットワーク「横浜市民放送局」の共同プロジェクトとして1年がかりで計画してきたものです。

「野毛TV(仮)」試験放送

http://www.ustream.tv/recorded/13078678

第0回のゲストは、横浜シティガイド協会の嶋田昌子さん、俳優の天蝶二さん。特集は、ワシントンポトマック河畔の桜の物語を描いた映画「さくら・さくら」、そしてその桜の「里帰り」の事業について、お二人からとっておきの話が披露されました。続けて野毛エリアのさまざまな話題を映像で紹介、2時間があっという間の密度の高い番組になりました。

「野毛TV(仮)」では、駅前のサテライト・スタジオでの定例番組のほか、「野毛大道芸フェスタ」など様々なイベントの中継や、野毛地区の観光スポットや歴史、人物の紹介など様々な番組を提供する計画です。約300店舗の野毛の各店のコマーシャルも手作り感覚で順次制作して行く予定。

問合せ:野毛Hana*Hana <info★noge-hanahana.org> (★→@)

 

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「野毛TV(仮)」試験放送

2011年3月4日 桜木町駅前野毛地区インフォメーションセンター

 

19時~オープニング MC:木村静 放送局の紹介、番組名募集。

19時10分~特集  春だ桜だお花見だ

特集その1 シドモア桜を横浜へ ゲスト:横浜シティガイド協会の嶋田昌子さん

映画「さくら・さくら」撮影秘話 ゲスト:俳優の天蝶二さん 予告編も

特集その2 野毛お花見ガイド

昨年の野毛地区のお花見映像をみながら

掃部山公園、野毛山公園、伊勢山皇大神宮、大岡川、etc

19時40分~定番情報コーナー

○野毛山動物園便り 3日に撮影録画 動物の赤ちゃん

○野毛にぎわい座より

○ライブハウスの出演ミュージシャン 遠峰あこさん YouTUBE映像から

○こんなお店が 木村屋ベーカリー 池田みどりさん 録画映像をみながら

○イベント紹介 ミニバーで写真展 moimoi さん

20時10分~横浜お出かけ情報

ヨコハマ経済新聞ピックアップコーナー アルルさん

崎陽軒弁当「横濱三塔物語」を食べてみよう etc

20時30分~スタジオ飛び入りコーナー 視聴者の質問に答えるコーナー

クロージング

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大岡川アートプロジェクト「光のぷろむなぁど」

光のぷろむなぁど

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19日のキャンドルナイトなど実況中継です。去年は風が強くキャンドルを灯すのがたいへんでしたが、今年は光がきれいに桜のはなびらの形に浮かび上がっています。川辺のコンサートでは、元町クリフサイドでもお馴染みのビッグバンド「ナスカ」のご機嫌な演奏も。>> http://www.ustream.tv/recorded/11522083 http://www.ustream.tv/recorded/11522530

大岡川アートプロジェクト「光のぷろむなぁど」17~19日です。
楽しみです。

蒔田公園に巨大な桜型のキャンドルナイト。
毎日桜の配置が変わり、規模が大きくなります。
首都高の橋げたライトアップは、大岡川にも光が反射して、きれいです。
光の回廊、光の子どもたちの作品、豪華保存版お気に入りマップ配布。

18・19日の16時~19時のコンサートは地元ミュージシャンのジャズやオールディーズ、和太鼓ライブ、吹奏楽など。
コンサートの司会は、ポートサイドステーション木村静です。
屋台も充実です。ぜひ遊びにきてください。
めぐカフェのスープ、フィリピン料理、カレー、ワッフルなどなど
生中継、取材なども歓迎です。
電源はいくつもあるので、事前に行っておけば使わせてもらえると思います。

17日は16:50-17:20オープニング30分間のみ点灯・セレモニー、
18日は16:00-20:00ミニキャンドルナイト(桜をつなぐうずまきをキャンドルで描く参加型キャンドルナイト)
19日は16:00-20:00キャンドルナイト(おおきな桜)

去年の様子はこちら
http://ohokagawa-art.org/archive/hikari2009/

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横浜ストリーム地域レポーター養成・映像講座「映像を学ぶ道場」

YokohamaStream

「橋本道場」始まる。横浜市民放送局の橋本康二さん直伝、橋本流映像制作の極意。つづけて、動画を楽しむ術「梅庵」、発声の基礎から学ぶ「木村屋」の映像寺子屋シリーズです。

Yストリーム市民レポーター養成アドバンス講座のひとつとして、映像の講座を行います。
初回は来週末11月20日(土)・21日(日)の橋本さんの講座です。受講料はすべて無料です。お申込みお待ちしています。
詳細はこちら
http://portside-station.net/2010/11/14/6532/

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★橋本道場(4回コース)
映像発信ワークショップ「野毛のコマーシャルを作ろう」 講師 橋本康二
11/20(土)①10:00~12:30 ②14:00~16:30 市民活動支援センター(桜木町)4Fワークショップ広場
11/21(日)③10:00~12:30 ④14:00~16:30 なか区民活動センター(関内)研修室2(PC5台まで貸出可能)
12/4(土)①10:00~12:30 ②14:00~16:30 市従会館(桜木町)3F第3会議室
12/5(日)③10:00~12:30 ④14:00~16:30 なか区民活動センター(関内)ミーティングエリア(PC5台まで貸出可能)
12/11(土)①10:00~12:30 ②14:00~16:30 野毛hana*hama(桜木町)スペースA
12/12(日)③10:00~12:30 ④14:00~16:30 市民活動支援センター(桜木町)4Fワークショップ広場
①個を生かす映像メディアの使い方
※ビデオカメラ・デジタルカメラなど動画の撮れるカメラ、カメラ付属の出力ケーブル持参
②撮影実習
※ビデオカメラ・デジタルカメラなど動画の撮れるカメラ、カメラ付属の出力ケーブル持参
③映像編集実習1
※ビデオカメラ・デジタルカメラなど動画の撮れるカメラ・PC持参(会場によりPC貸し出しあり)
※編集は基本的にウィンドウズムービーメーカー使用。Mac持込の場合は編集ソフトの基本操作ができること。
④映像編集実習2
※ビデオカメラ・デジタルカメラなど動画の撮れるカメラ・PC持参(会場によりPC貸し出しあり)
※基本的にウィンドウズムービーメーカー使用。Mac持込の場合は編集ソフトの基本操作ができること。
定員各10名。要申込。カメラの機種、PC持込の可否を記入のこと

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★梅庵(単発講座3種類)
動画を楽しむ術を知り、地域密着クリエイターに。 講師 梅香家聡
12/1(水) ①15:00~16:30 ②18:30~20:45 なか区民活動センター(関内)ミーティングエリア(②はPC5台まで貸出可能)
12/13(月) ②14:00~16:30 ①17:00~18:30 なか区民活動センター(関内)ミーティングエリア(②はPC5台まで貸出可能)
12/15(水) ②14:00~16:30 ③18:30~20:45 なか区民活動センター(関内)ミーティングエリア
①いまさら聞けないキホン!?接続機器の種類とコツ、もう家電なんて怖くない!
②簡単CMを作ろう!思いを伝える映像制作ワークショップ
※PC持参(貸出可能の回もあり)
③生中継をしてみよう!ネット生放送の仕組み、番組企画、インタビュー企画
定員各20名

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木村屋(単発2種類)
映像による地域レポーターの基本。デジカメだけあればできる映像制作と、アナウンス・インタビューの基本 講師 木村静
11/22(月) ①14:00~16:30 ①18:30~20:45 野毛hana*hana(桜木町)スペースA
12/2(木) ②14:00~16:30 ②18:30~20:45 市従会館(桜木町)地下多目的ホール
12/9(木) ①14:00~16:30 ①18:30~21:00 野毛hana*hana(桜木町)スペースA
12/16(木) ②14:00~16:30 ②18:30~21:00 野毛hana*hana(桜木町)スペースA
①「動画撮影の基本」デジカメの動画モードでできる地域レポーター講座
※動画モードつきデジタルカメラ持参(必須)ノートPC(あれば)
②地域レポーターのためのボイストレーニングの基本
※手鏡持参
定員各10名

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12/13(月)19:00~20:45 12月の市民メディア連絡会サロン・カフェ同時開催
トーク出演
磯田守人(YCMB)、和田昌樹(ポートサイドステーション)、橋本康二(横浜市民放送局)、
梅香家聡(横浜市民放送局)、木村静(ポートサイドステーション)、参加者のみなさん

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料金 すべて無料
申込み info★portside-yokohama.jp (★→@)
件名は「講座申込み」本文に「○月○日の○○講座申込み」住所、名前、電話番号、橋本講座の場合はカメラの機種を明記して送信。

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生きづらさを表現し社会へ挑む 横浜在住作家 小鹿夏個展・朗読歌劇8/3(火)~8/8(日)

横浜在住の絵本作家、小鹿夏の3回目の個展が8月3日から渋谷にて開催される。

生まれながらにしてしっぽの先がない孤児で両性具有のイモリが冒険する物語「イモリのしっぽ 第3章」は、これまで小鹿が行ってきた絵画に加え、クレイアニメや、一夜限りの朗読歌劇も行われる。

【小鹿夏個展】~ギャラリールデコ企画~

日時:2010/8/3(火)~8/8(日) 11:00~19:00(最終日~17:00)

※入場無料

【朗読歌劇『青い足跡、紅い華』】8/6 19:30~

チケット:前売1000円/当日1200円 6月30日より発売開始!

【前売りご希望の方】下記サイトから申込

http://imori1tail.web.fc2.com/index2.html

■役者■六九狂ヴィヴィアン 渡部文 木村静 藤岡詩織 カガミカガミ

■アニメ-ション協力■ミタニ(クレイ) 對馬妙子 六九狂ヴィヴィアン(楽曲)

■メイク・かつら制作■カガミカガミ

■衣装■安田みるか

■助監督・大道具・演出補助■緒佐島陽子

■監督・脚本・演出■小鹿夏

【場所】ギャラリールデコ5F アクセスマップ http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/map.html

渋谷駅東口を出て明治通りを恵比寿方面に徒歩5分。渋谷駅新南口からは徒歩1分。 明治通り沿い右手、明治通りを挟んで真向いがスターバックスコーヒー。

↓小鹿夏・制作への思い

「アルバイトしながらの作家活動、フリーター=定職についていない、という肩身のせまさ・・・」(福島みずほ大臣とガールズの語る会・2010年4月にて)

「朗読歌劇『青い足跡、紅い華』」の稽古場にて

小鹿夏公式HP http://imori1tail.web.fc2.com/

たまごから生まれる 玉田多紀展@保土ヶ谷公園スタート6/9-27

ZAIMCAFE保土ヶ谷公園にあるGalleryCoenで玉田多紀展が9日から始まった。ゴールデンウィークには香川・高松で瀬戸内国際芸術祭連携イベントに出展。帰ってきてすぐに決定したのが今回の展示。制作期間は2週間、しかも朝から夜までは子ども向け造形教室の先生をしていて、休みは週に一度しかない。平均睡眠時間は3〜4時間、という中で2メートルの巨大たまごを制作した。

今回はサウンドインスタレーションの森田ヒロさんとのコラボレーションで「たまむしのおと」がギャラリー内に設置された作品から流れ出す新しい試みにも挑戦。

「たまむし」は玉田さんが繰り返し使ってきたキーワードで、など人の潜在意識や感情の動きをあらわす「魂」「むし(のしらせ)」を掛け合わせ使っている。

ギャラリーにも「たまむし」の看板を掲げ、期間中は特設アトリエ「たまむし」として毎週土曜に子どもたちとワークショップを行う。

搬入と設置を終えたところで、やっと少し安堵の表情を見せたが、内心は「ペーパークラフト」の域から脱しているかどうか、作品として成立しているかどうか、常にジレンマを感じているという。

ダンボールという素材ゆえに、工作だと言われてしまうことも多々あるという。その悔しさをバネに、誰にも作れない作品を作りたい、それを子どもたちにも伝えていきたい。呼んでくれるところにはできるだけ出向いて、そこでできることをしていきます。今は地道に積み上げることしかできないから、と語った。

TAEZ!とポートサイドステーションでは、12日(土)のワークショップと26日(土)のクロージングパーティーの模様をライブ配信します。

ライブ配信URLはこちら
http://www.ustream.tv/channel/kimuratv

関連リンク

■ZAIMCAFE「玉田多紀展」

■玉田多紀ブログ「たまむし日記」

■森田ヒロオフィシャルサイトJAPORHYTHM

■玉田多紀さんに関する記事一覧(TAEZ!)

【動画追加】体験取材「ご近所映画クラブ」@CREAM 11月28日は100人で映画作り!?

「ヨコハマ国際映像祭2009 CREAM」の新港ピア会場で平日限定で行われている「ご近所映画クラブ」に参加しました。ビヨークやケミカルブラザーズのPVも手がけた映像作家ミシェル・ゴンドリー考案のメソッドにより、映画作り2時間半、上映会まで開催して合計3時間のワークショップです。

大阪のNPO「remo/記録と表現とメ ディアのための組織」の甲斐賢治さんの ファシリテートで行われています。最新情報では、11月28日(土)午前10時に集合した人全員が参加できるという、100人で映画制作プロジェクトが行われるようです。

参加は、横浜市在住の「あめちゃん」、デザイナーでTakeArtEazy!(TAEZ!)事務局長の高橋晃さん、木村静の3人。

4人以上のグルー プ参加が望ましいということでしたが、3人でなんとかやらせてもらえました…が、案の上、作業量と忙しさに息を切らしながら、やっと出来上がりました。作品は近日中にYouTubeにUPされるとのことで、このページでもお知らせしますのでおたのしみに。

まずは上の体験取材の映像をご覧下さい。

このワーク ショップは、事前申込み制ですが、4人以上のグループなら誰でも参加可能です。ワークショップ参加は無料。要CREAM入場券(当日券大人1300円。期 間中通しパスポート2500円)。

詳細はCREAMの「ご近所映画クラブ」のページを。
100人プロジェクトについてはまもなくCREAMウェブサイトにUPされるようです。

また、CREAMウェブサイトTOPはtwitterで自動更新される仕組みになっていて、CREAMの関係者だけではなく、参加者、入場者の感想 や、それにたいしてのスタッフの意見などで常に情報交換と発信が行われていて斬新です。

CREAMも残すはあと1週間。ぜひご注目ください。

【追記】

完成した映画がアップロードされました。


そのほかの参加グループによる作品もこちらのYouTubeチャンネルで見られます。
また、会期中平日開催のご近所映画クラブは満員御礼につき、「100人ご近所映画クラブ」についての詳細もこちらのCREAMラボスペースブログにUPされています。

週末の夜、1日30分間限定!ZAIMに映るオレンジリボンを見に行こう

DSCN3042_(Photo by TAKAHASHI Akira)
11月は児童虐待防止推進月間として、各地で子ども虐待防止のシンボル、オレンジリボンを使ったキャンペーンが行われている。横浜市の「STOP・ こども虐待 よこはまキャンペーン2009」のひとつ、「オレンジリボン・アー トプロジェクト」に は、ZAIMに入居する5組のアーティストが、ZAIMや市庁舎での展示などで参加している。その中のひとつが、播本和宣さんの「P.(Between Attachment and Cover)」。下の動画では、播本さんのインタビュー付きで紹介します。
オレンジリボンは週末の夜、17時半~18時までの30分間だけ、ZAIMの外壁に大きく映し出される。映像では、やや暗く映っているが、実際は車道を挟んで向かいの歩道からもよく見えるほど明るい。足を止めて見上げている通行人も多かった。
外壁には先月「10円大仏」で話題になった今井紀彰さんの作品「モーリシャスのドド」も展示されている。(少しですが、播本さんの映像の下の部分に見ることができます)。

播本和宣さんの作品「P.(Between Attachment and Cover)」の今後のZAIM外壁への投影時間は、11月14・15(土・日)、20~23(金~月・祝)、28・29(土・日)の17:30~18:00。
また、11月14日(土)~23日(月・祝)の10時~18時には、ZAIM内のZAIMギャラリーにて、播本和宣さん、望月俊孝さんの2人による展示「Double Focus@ZAIM GALLARY」も開催される。
詳細は
ZAIMホームページ(11月のギャラリー)

動画「HARIMOTO Kazunori オレンジリボン・アートプロジェクト@ZAIM」


2009. 11.7 ZAIM前にて撮影

関連リンク
オレンジリボン運動公式サイト

横浜市こども青少年局「STOP・こども虐待 よこはまキャンペーン2009」について
横浜で児童虐待防止呼びかけ「オレンジリボン」キャンペーン-ヨコハマ経済新聞

映像リポート『TAEZ!のトリエンナーレ学校第1回「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレの報告」』

2009年10月10日に行われた『トリエンナーレ学校第1回「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレの報告」』の映像です。
報告:清水玲(美術家,PAL) 木村静(メディアアーティスト,ヨコハマポートサイドステーション)
司会:山岸泉(TAEZ!)

1.木村静が越後妻有に行った理由/報告Part1(8分6秒)


2.越後妻有トリエンナーレの魅力/報告Part2(9分12秒)

3.越後妻有トリエンナーレ2009の作品紹介/報告Part3(8分4秒)

4.越後妻有トリエンナーレ誕生秘話と開催の危機/報告Part4(7分3秒)

5.こへび隊は開催の危機を救ったか/報告Part5(6分52秒)

6.第1回越後妻有トリエンナーレとは/報告Part6(10分8秒)

7.地域の変化、人の変化、越後妻有で起きたこと/報告Part7(9分56秒)

8.トリエンナーレのこれから 越後妻有と横浜/報告Part8(質疑応答)(9分22秒)

関連リンク
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009

IMGP4459IMGP4473IMGP4474IMGP4482IMGP4490講演が終わったあと、ちょうどその日は中華街の「双十節」のお祭り。木村レポーターは中国獅子舞のセクシーさに思わず取材敢行!

ひと★いちむらみさこ さん

いちむらみさこ2

 

   

 

 

 

 

 

 

注★この記事は現在制作中のTAEZフリーペーパーの表紙を飾るアーティストの紹介記事として、8月の終わりにシネマ・ジャック&ベティ(中区若葉町)で開催された「横浜下町パラダイスまつり」の一イベントに出演されたいちむらさんを取材させていただいたものです。フリーペーパーに先駆けてここに掲載します。

写真左 撮影:橋本浩美 (フォトグラファー)

文中の写真はいちむらさん提供。

 

 

 

「公園で暮らす、アートでつながる」

都内の公園のブルーテント村で暮らし始めて、10月で7年を迎えるアーティストのいちむらみさこさん。この村では常に物々交換が行われています。食料や生活必需品は、お店で買うこともありますが、不要なものと必要なものを取り替える、人同士のコミュニケーションから生活の一部が成り立っています。遠い昔にあったはずの「お金」に左右されない生活をしようとしているいちむらさんは、「わたしの生活自体がアートです」と話しました。

いちむらさんは、学生時代から旅をして野宿し、その中で撮った写真や日記を展示する活動を行ってきました。2003年10月、友人の小川てつオさんが公園にテントを建てる、という話を聞いてブルーテント村に来てみると、そこでは300人以上の人が暮らし、レストランやバー、雀荘などもありました。「テント村には文化がありました。それを見て、ここに住みたい。ここでアートの場をつくりたい、と思ったんです。そのとき村長さんのような存在だった人を誘って、恵比寿に写真展を見に行ったんです。お互いにカメラを持って、そのとき面白いなとか、気になるものを写しながら行きました。なんだかとっても楽しくって、村長さんも楽しんでくれて、それで(アートの場所作りを)やっていけそうだな、と思いました」

毎週「絵を描く会」を開き、そこで描かれた絵を展示する「エノアールカフェ」には、年齢、性別、国籍問わず、さまざまな人がやってきます。物々交換なので、お金がある人もない人も来ることができます。仕事をしている人もしていない人も、家がある人もない人も、来ることができます。「いろいろな暮らし方をしている人とつながりたいんです」と話すいちむらさんからは、私たちが気づかないうちにできてしまった、世の中のたくさんの垣根を取り払っていく強さと、いろいろなものを受け入れる心の大きさを感じました。アート(美術)は、アーティストだけができることでもないし、美術館やギャラリーの中だけにあるものではないのでしょう。アーティストというのは、美術を勉強している人のことだけでも、美術の授業で先生に褒められる絵を描く人のことだけでもないのでしょう。いつでも誰でも絵を描いたり、ものをつくったり、見せ合ったりすることができる、空想の話を詩を歌を好きなときに表現する、それもアートのひとつでしょうし、もっとほかにもアートはあるのかもしれません。

エノアールlondon

いちむらさんが手縫いで作っていた女性の生理用布ナプキンはいま、「ノラ」という女性グループによって製品化されて、販売されています。その過程のなかで、ひとつひとつ表情の違う「マトリョーシカナプキン」や、ファッションセンス抜群のホームレスのドカ子さんによる「ドカ子人形」も生まれました。ドカ子さんは、「最初はナプキン縫ってたんだけど、なんだか勝手に人形になっちゃったのよ」と浴衣やドレスなどを着た表情豊かな人形を作っています。アーティストとなったドカ子さんの人形作りをにこやかに見つめるいちむらさんは、「みんな面白い「もの」を持っています。自分だけじゃできないことが、こうやって一緒にするとできるんです」と話しました。

お金で買えない「もの」、見えないけど心の中にある「もの」、人と人がつながることで生まれる「もの」と出会い、伝えていくいちむらさんの生き方にふれ、アートというものの価値観が変わった気がしました。アートも、目に見えないけどすぐ近くにある「もの」なのかもしれません。

いちむら・みさこ
1971年兵庫県生まれ。アーティスト。都内の公園にあるブルーテント村で生活し、物々交換のカフェ「エノアール」を小川てつオと運営。また、「絵を描く会」も開いている。07年、ホームレスの女の人と布ナプキンを製作・販売する「ノラ」を立ち上げる。著書に『Dearキクチさん、ブルーテント村とチョコレート』(キュートット出版)
ノラのブログ

(文・木村静)

R246星とロケット