「アートと地域力ネットワーク会議」が開催されました

会議全景

2009年11月28日、ヨコハマ国際映像祭2009のメイン会場、新港ピアのラボスペースにて、「アートと地域力ネットワーク会議」(TAEZ!主催)が開催されました。

【会議の目的】

この会議は、横浜各地でアートに関わる活動をしているさまざまなグループが集まり、活動内容を紹介するとともに活動の成果と課題を報告し、互いに情報交換をして交流を深めるねらいがあります。そしてグループどうしを結ぶネットワークの構築を目指しています。また、クリエイティブシティの形成を目指す横浜市の文化政策に対して提言すべきことを探る目的もあります。

【今回の参加グループ】

ART LAB OVA

大岡川アートプロジェクト

金沢文庫芸術祭

さかえ de つながるアート

シネマ・ジャック&ベティ

SpiceRoad

創造と森の声

野毛Hana*Hana

Play Art Laboratory

遊美プロジェクト

吉田町アート&ジャズフェスティバル

横浜市民放送局

TAEZ!

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【主な内容・提案】

●交流の方法について

各グループの紹介の後、各グループが活動している地域と地域、人と人が交流するにはどのようにしたらいいかについて意見が出されました。

吉田町からは、「常に街でイベントが行われている方が経済効果もアップする。他の地域のグループの活動に吉田町を使いたいという希望があれば、場所を提供できると思う。イベントを主催する側、参加する側、いろいろな人に自分たちの街を見てもらいたい」と、会場探しに奔走するスタッフに対してうれしい発言がありました。

また、このような会議を継続的に開催するのもいいけれど、まずは、参加グループのメーリングリストを作成し情報交換することから始めましょうということで同意を得ました。

さらに、メーリングリストを活用してアートイベントを知らせ、ツアーを組んで出掛けましょうというグッド・アイデアも出されました。

●連携について

現在、各グループでそれぞれのホームページを設けているが、横浜各地で開催されるアート情報を一括してウェブページで参照できるといいという意見が出されました。

また、それぞれのグループの得意分野、不得意分野、過去の問題と解決方法などを蓄積しておき、情報交換することによって助け合うことができるといい。お互いのタイプの違いや問題意識の違いを知ったうえで意見交換し、ポータルサイトの構築へつなげたいという意見もありました。

アート広報メディアのTAEZ!がメーリングリストを作成・管理し、参加グループのハブの役割を担うことになりました。今後もTAEZ!が呼びかけ人となり、継続的に交流の場を設けて会を重ね、参加グループの連携を図っていきたいと思います。また、今回参加できなかったグループにも声を掛け、ネットワークも拡大させていきたいと考えています。

(山岸泉)

お問合せ:TAEZ!事務局 taez.office★gmail.com (★→@)

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12.23「海岸通団地物語~そして、女たちの人生は続く〜」 上映&杉本曉子監督トーク

日 時 12月23日(水・祝) 18:30[上映] 19:45[トーク]

会 場 フォーラム南太田 音楽室

京浜急行線南太田駅徒歩3分、横浜市営地下鉄吉野町駅徒歩7分

〒232-0006 横浜市南区南太田1丁目7-20  電話045-714-5911

http://www.women.city.yokohama.jp/find-from-c/c-minami/

参加費 1000円

主 催 TAEZ!

問合せ TAEZ! 事務局 taez.office★gmail.com  (★→@)

〒231-0021 横浜市中区日本大通34 ZAIM本館301号室

https://takearteazy.wordpress.com/

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「女三十歳、団地に萌える」

2008年大晦日。横浜のみなとみらいにある団地の中で住民たちと一緒に「私」は新しい年をむかえようとしていた。この街では午前0時になると除夜の鐘のかわりに湾内の船がいっせいに汽笛を鳴らすらしい。きらびやかなランドマークタワーと、周囲のド派手な夜景が目を引く中、ぽつんとわすれられたように存在する団地がある。

「あの箱の中には一体どんな暮らしが詰まっているのだろう?」ちょっとした好奇心から、29歳ハケンOLの「私」は、週末ビデオカメラを片手に団地へ通うようになった。最愛の息子を亡くした水彩画家の女性。荷物の山に埋もれて1人暮らす女性。ケンカしながらも愛し合う寝たきりの夫と妻。そこには窓の数だけ異なる「暮らし」があった。

2009年1月からはじまる取り壊し工事を目前に、ノスタルジーに浸る団地の外の人たち。そんな彼らを横目にたんたんと生活をつづける団地の住民たち。住民たちと親しくなってゆくうち、「私」の団地に対する目線もまた変化してゆく――そんな、団地と「私」の8ヶ月を描いた作品です。

【作品概要】

監督・撮影・編集・製作/杉本曉子

撮影/久保田雅彦 塩谷里子 守舞子

編集/番園寛也

録音/浅野ヒロシ

挿入歌・エンディングテーマ/中村裕介ROXVOX「横浜市歌ブルースバージョン」

協力/アマノスタジオ Our Planet-TV 映画美学校

(DV/74分)

「ヨコハマ国際映像祭2009コンペティション国内長編作品」上映

【監督紹介】

杉本曉子(すぎもとあきこ)

1979年東京生まれ。大学卒業後、テレビ番組制作会社に勤務。その後数年間、映像業界から離れて異業種をいくつか経験した後ハケンのOLとして働くかたわらシナリオを学ぶ。2008年6月から約10ヶ月間、週末ビデオカメラを片手に横浜にある海岸通団地に通って個人制作した今回の作品が初の長編作品。2年半後の立て替えまで追い続けるため、現在も撮影中である。

上映までの道のりをブログで更新中  http://ameblo.jp/yokohamadanchi-film/

ヨコハマ国際映像祭上映レビュー https://takearteazy.wordpress.com/2009/11/15/danchimonogatari-2/

リーフレットダウンロード DanchiMinamiohta-leaf

「海岸通団地物語」上映会告知が神奈川新聞に載りました。 http://news.kanaloco.jp/localnews/article/0912210009/

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大岡川アートプロジェクト「光のぷろむなぁど」

https://takearteazy.wordpress.com/2009/12/04/ohokagawahikari/

フォーラム南太田の前を流れる大岡川を舞台に、ちょうど上映会の前後(12月19日から23日)にアートイベントが開催中です。灯りのオブジェによる「光の回廊」や橋桁のライトアップ、参加アーティストの作品を巡るツアー、光のコンサート、キャンドルナイトなどさまざまな催しが行われます。空気も清澄な季節に暖かい光の遊歩道を散策してはいかが?

公式サイト http://ohokagawaart.web.fc2.com/

スタッフブログ http://ohokagawaart.blog45.fc2.com/

レポート https://takearteazy.wordpress.com/2009/12/21/ohokagawaart/

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CREAMディレクター住友文彦さんによるガイドツアー【動画(写真と音声)】




CREAMヨコハマ国際映像祭2009ディレクター住友文彦さん によるガイドツアー。写真と音声でお楽しみください。(写真 岩田稔夫)
1.Bank ART StudioNYK前で集合し、1Fのクリスチャン・マークレー の作品解説まで。

2.CREAM全体の解説、コンセプト、各会場の概要など。

3.Bank ART StudioNYK2階の作品解説。

4.Bank ART StudioNYK3階の作品解説。

5.新港ピア会場の解説。

CREAMキュレーター遠藤水城さん、広報大西晶子さんインタビュー


「CREAMヨコハマ国際映像祭」も残すは今週末までの6日間となりました。キュレーターの遠藤水城さんに、現在のCREAM、ボランティアとは、横浜のこれからは、というお話を伺いました。忙しい中でとても率直に答えていただきました。
広報担当の大西晶子さんには、CREAMのみどころや面白さを教えていただきました。
今回の動画はスライドショー形式です。写真は編集長の岩田稔夫さんです。

【動画追加】体験取材「ご近所映画クラブ」@CREAM 11月28日は100人で映画作り!?

「ヨコハマ国際映像祭2009 CREAM」の新港ピア会場で平日限定で行われている「ご近所映画クラブ」に参加しました。ビヨークやケミカルブラザーズのPVも手がけた映像作家ミシェル・ゴンドリー考案のメソッドにより、映画作り2時間半、上映会まで開催して合計3時間のワークショップです。

大阪のNPO「remo/記録と表現とメ ディアのための組織」の甲斐賢治さんの ファシリテートで行われています。最新情報では、11月28日(土)午前10時に集合した人全員が参加できるという、100人で映画制作プロジェクトが行われるようです。

参加は、横浜市在住の「あめちゃん」、デザイナーでTakeArtEazy!(TAEZ!)事務局長の高橋晃さん、木村静の3人。

4人以上のグルー プ参加が望ましいということでしたが、3人でなんとかやらせてもらえました…が、案の上、作業量と忙しさに息を切らしながら、やっと出来上がりました。作品は近日中にYouTubeにUPされるとのことで、このページでもお知らせしますのでおたのしみに。

まずは上の体験取材の映像をご覧下さい。

このワーク ショップは、事前申込み制ですが、4人以上のグループなら誰でも参加可能です。ワークショップ参加は無料。要CREAM入場券(当日券大人1300円。期 間中通しパスポート2500円)。

詳細はCREAMの「ご近所映画クラブ」のページを。
100人プロジェクトについてはまもなくCREAMウェブサイトにUPされるようです。

また、CREAMウェブサイトTOPはtwitterで自動更新される仕組みになっていて、CREAMの関係者だけではなく、参加者、入場者の感想 や、それにたいしてのスタッフの意見などで常に情報交換と発信が行われていて斬新です。

CREAMも残すはあと1週間。ぜひご注目ください。

【追記】

完成した映画がアップロードされました。


そのほかの参加グループによる作品もこちらのYouTubeチャンネルで見られます。
また、会期中平日開催のご近所映画クラブは満員御礼につき、「100人ご近所映画クラブ」についての詳細もこちらのCREAMラボスペースブログにUPされています。

そして、女たちのドキュメンタリーはつづく

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杉本暁子監督

「海岸通団地物語~そして、女たちの人生はつづく~」を見た。CREAM(ヨコハマ国際映像祭2009)コンペティション国内長編作品に選ばれた(残念ながら入賞は逃したが・・)ヴィデオ映像、奇をてらわない素朴な表現が好感の持てるドキュメンタリーだ。

高層ビルが建ち並びきらびやかなみなとみらい地区に隣接して建つ古い団地、物語はその団地に住む女性画家の引越しの風景、彼女の語りから始まる。そして、監督の杉本曉子さんが何故この映画を撮ることになったか、最初は住民に警戒されながら次第にとけ込んでゆく様子が描かれる。

最初見ていて、もっとディテールが欲しいと思った。壁のシミとか、使い込んだ家具とか、そういうもの言わず静だが雄弁な「物たち」の質感が見たいと思った。そう思っていたら後半に、老婦人が料理する手元、大根の皮むきのクローズアップや半分しか映らないテレビ受像機とかたくさん登場してきた。

上映後のトークで彼女自身が明かしていたが、当初はどんな映画にしようかかなり迷っていたとのことだった。テーマが「団地」から「人」にシフトしていき、息づかいが聞こえてくる。自分自身の生き様と重なってきつつある「被写体」にカメラはためらいながらも執拗に疑問をぶつける。

トークで蔭山ヅルさんが巧みに杉本さんの胸の内を引き出す、さすがにうまい。本当は昔から映画を作りたかったのに、わざわざ遠回りしてやっとここにきたこと。そして、「映像の暴力」について監督に迫った。「団地マニア」と思われて警戒されながら通い続けて、プレゼントをもらうまでに受け入れられた彼女だが、最後の編集段階になって「ノー」を言われる、やはり立ち入られたくないところにまでカメラは入らざるを得ないのか。

杉本監督は明るく答える。「そういう時は説得します。」「撮られる側の立場もありますが、私の立場もあります。私はどうしても撮りたいのだから何時間かけても説得します。絶対いい作品になりますからって。」ストレートさはあらゆるモヤモヤを晴れさせる最大の力だろう。

映画に登場した画家の平山さんの作品が、不思議な縁でCREAMの会場(新港ピアのラボスペース)を飾っているらしい。蔭山さんのプロデュースだ。杉本さんがこれからも追い続けたいと考えている平山さんが、「創造都市」横浜でどこへ向かうのか僕も見てみたい。

(高橋 晃)

>作品詳細 https://takearteazy.wordpress.com/2009/10/31/danchimonogatari/

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海岸通団地物語 〜そして、女たちの人生はつづく〜

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2008年から撮り続け、現在も続行中の自主制作ドキュメンタリー、念願のヨコハマ上映。

「海岸通団地」とは万国橋の袂にある昭和30年代に建てられた古い団地です。すでに取り壊されてしまった帝蚕倉庫はこの団地の並びにありました。背後にそびえるランドマークタワーとのコントラストに心をひかれた監督の杉本曉子さんは実は横浜トリエンナーレサポーターでもありましたが、この団地の最後の姿をカメラに収める活動に徐々にのめり込んでいきました・・・、そして2009年5月ついに映画は完成、ヨコハマ国際映画祭2009での上映が決まりました。

http://www.ifamy.jp/programs/single/442/#screening/442/artwork/384

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CREAMヨコハマ国際映像祭2009

コンペティション国内長編作品

「海岸通団地物語 〜そして、女たちの人生はつづく〜」監督/杉本曉子

■日 時 2009年11月7日(土)

■時 間 12:00~13:25

トークイベント 14:00~14:30 杉本曉子(監督)×蔭山ヅル(ART LAB OVA)

■場 所 東京藝術大学大学院映像研究科 横浜校地 馬車道校舎 大視聴覚室

地 図 神奈川県横浜市中区新港2丁目5

(みなとみらい線「馬車道」駅下車、5・7番出口すぐ)

■料 金 当日/1,300円    前売り/1,000円

■問合せ 090-1859-0292(すぎもとあきこ)

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チラシダウンロードleaf_danchi

[作品概要]

2008年大晦日。

横浜のみなとみらいにある団地の中で

住民たちと一緒に『私』は新しい年をむかえようとしていた。

この街では午前0時になると

除夜の鐘のかわりに湾内の船が

いっせいに汽笛を鳴らすらしい――

きらびやかなランドマークタワーと

周囲のド派手な夜景が目を引く中で

ぽつん、とわすれられたように存在する団地がある。

『あの箱の中には一体どんな暮らしが詰まっているのだろう?』

ちょっとした好奇心から

29歳ハケン事務OLの『私』は

週末ビデオカメラを片手に

団地へ通うようになった。

最愛の息子を亡くした水彩画家の女性

荷物の山に埋もれて1人暮らす女性

ケンカしながらも愛し合う寝たきりの夫と妻etc

そこには窓の数だけ異なる『暮らし』があった。

2009年1月からはじまる取り壊し工事を目前に

ノスタルジーに浸る団地の外の人たち。

そんな彼らを横目にたんたんと生活をつづける

団地の住民たち。

住民たちと親しくなってゆくうち

『私』の団地に対する目線とまた変化してゆく……

そんな、団地と『私』の8ヶ月を描いた作品です。

エンディング&挿入曲

中村裕介ROXVOX「横浜市歌ブルースバージョン」

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