横浜みなと映画祭2012、映画の町イセザキ復活をめざして第一回祭。

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かつて栄えた映画の町、弘明寺、井土ケ谷、伊勢佐木から「名画座」が次々と姿を消して久しい。ハリウッド製のマーケティング・シネマではなく、邦画やヨーロッパ映画の名作を観るチャンスは横浜では皆無に近い。しかし、ここに「映画興行の町イセザキの復権」を掲げて、制作者・興行者・地元商店会のパワーを結集した映画祭が産声をあげた。

日本で上映の機会があまりない、しかし世界では高い評価を受けている作品を集中的に紹介するプログラムは、09年まで開催され絶賛された「黄金町映画祭」を継承したものだ。「シネマ・ジャック&ベティ」と「横浜ニューテアトル」で12本の新しい名画上映と、「CROSS STREET」で行われるトークショー、ライブ&上映など盛りだくさんの3日間はイセザキを彷徨こう!

 

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横浜みなと映画祭2012

[日時]2012年3月16日(金)~18日(日)

[会場]シネマ・ジャック&ベティ、横浜ニューテアトル、CROSS STREET

プログラム等最新情報は公式サイトでご確認ください。

 

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◉問い合せ>> 045-243-9800

◉横浜みなと映画祭公式サイト>> http://www.ymff.net/

◉パンフレットダウンロード(PDF)>> https://takearteazy.wordpress.com/wp-content/uploads/2012/03/minatoeiga.pdf

 

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◉Ustチャンネルで最新情報配信中>> http://www.ustream.tv/channel/第一回-横浜みなと映画祭

『ヨコハマトリエンナーレ2011 トリエンナーレ学校 第12回 「ヨコトリ2011見どころ講座 連携プログラム編① 黄金町バザール[1]』

2011年6月29日に 『ヨコハマトリエンナーレ2011 トリエンナーレ学校 第12回「ヨコトリ2011見どころ講座 連携プログラム編①」』が、ヨコハマ創造都市センターにて開かれ、黄金町バザールディレクターであり、NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター事務局長の山野真悟氏より、黄金町バザールの開催概要、本展の特徴、黄金町の歴史主な出品作家の予定作品について説明があるとともに、 参加アーティストのさとうりさ氏より、これまでの活動・出品予定作品について話があった。

 

黄金町バザール 山野 真悟氏】

東日本大震災の前は、もう少し違うことを考えていて、かなり悩んだが、もう一度まちをつくるということを捉え直そう!いろんな声が集まって街がつくられるんだというメッセージを込めて、 黄金町バザールの展覧会のタイトルを「まちをつくるこえ」とした。

本展の開催にあたり、新しいスタジオ2カ所と新しい広場が作られ、今回の主会場となる。施設の数が途中から増えるのに伴い、作品を移動したり、追加したりして、作品の数を増やし変化させていく。

また、9月2日を目標に製作するアーティストと、8月6日を目標に制作するアーティストがいるが、9月2日は、黄金町バザールにおける全ての作品が完成となり展示されるお披露目の日としている。主催者の希望としては、8月に1度きて、製作途中の過程をみるとともに、9月に出来上がったものをみて面白さを感じてほしい。

40組のアーティスト、建築家7組、カフェやショップが参加する。高架下では、150店舗が営業し、お店にもアーティスト作品を展示したり、サービスを提供する。また、学生プロジェクトとして、この地域の古い時代の写真を集め、まちの博物館として運営も試みる。

展覧会を通じ、現在、この地域ですすめられているマスタープランについて、改めて見直すとともに、将来この街がどうなっていくのか? 3年後は? 5年後は? について想定し、ビジョンをもてるような討論をしていきたい。アート展というだけではなく、街づくり的な要素にも、ぜひ着目して欲しい。

【黄金町で開催に至る背景】

2005年1月まで、日の出駅〜黄金町駅の鉄道の高架下に売春の店舗がずっと約200軒密集していたが、警察による一斉撤去が行われ売春店舗が閉店した。売春していた施設が空き家になったところを横浜市が借り上げて改修し、NPO黄金町エリアマネジメントが借り上げて改装したり整備し、アーティストへ貸し出す事業に発展させた。

【黄金町バザールの主な特徴】

(1)今回、初の試みとして参加アーティストの公募を行い、黄金町と今までご縁のなかったアーティスト9組が選考された。アーティストが泊まり込みをしながら製作する滞在型の公開製作と、横浜を拠点にもつアーティストが通いながら製作する通勤型の公開製作もある。

(2)アジアのネットワークとして、アート×コミュニティに関わるアジアのキュレーターやアーティストによるシンポジウムを9月に開催する。

(3)おもてなしプロジェクトとして、高架下スタジオに街の商店が出店し、商品販売や飲食の提供を行う。 また、地域にあるお店やNPOの入っている施設にパスポートを持参すると、商品割引やサービスなどの特典が受けられるシステムを構築する。

(4)黄金町バザールがはじまるずっと前から地域の人達、行政・警察の皆さんがまちづくりに取り組んできた歴史と成果をみることができる「まちづくりプラン」を展示する場所をつくる。

(5)高校生以上、500円の入場料を必要とする有料会場を設置した。 レクチャーやレストラン、ビアホールと様々な活用を試みる新しく建設中の高架下スタジオ、元旅館であった木造の建物を改修しシンポジウムを開催する竜宮美術館、元売春宿であった違法建築な空間の大幅なリノベーションを行った八番館隣の3箇所である。

(6)ヨコハマトリエンナーレ2011 との連携 ヨコハマトリエンナーレ、新港ピア、黄金町バザールを結ぶシャトルバスの運行、広報面での相互協力をはじめ、ヨコハマトリエンナーレ2011を鑑賞した後にお客様が黄金町にくることを想定し、終了時間を本展より1時間遅い 19:00 に設定した。また、休場日もトリエンナーレにあわせた。

(7)地域の美術・モノを調べた第三者の目線による、黄金町エリアマネジメントセンターの英語のホームページを作成を行い、今後の活動や地域のプロジェクト活動への発展につなげる。

【出品作家 さとう りさ氏】

立体作品を作って、ポンと黄金町に置くよりは、高架下エリアで滞在製作をし、会期中に作品を変化させる。作品にたたずめたり、時間を潰せるような居場所的な作品をつくりたい。

滞在制作期間  

8月6日(土)〜9月1日(木)

 

 

〜これまでの活動〜

千葉三井レジデンスのマンション群に50体が作り出す影を作品とした《カゲモシャ》がある。これは、マンションができる前に誰も住んでいなかった野原であることを知り、自分達がここにきて初めて住む人間だと思うのは寂しいと感じたので、パラレルワールドのように空想の世界があり、そこに住民が住んでいたという設定で製作し設置した。

静岡県のヴァンジ彫刻庭園美術館で、イタリアのお祭りからヒントを得たインフィオラータが開催され、400名のボランティアとともに、チューリップの花を花材製品のオアシスに挿し大きな花を描いた。この製作は、お花を扱う楽しさを知った、感動的な体験であった。 幼稚園の100周年イベントで製作した。

『「フォー」は、4人めがみている人』という意味を含み、小さいときしか他人とくっいていられないから、園児たちに今を大事にしなさいというメッセージ込めて制作した。

 

*主なアーティストの紹介については、『ヨコハマトリエンナーレ2011  トリエンナーレ学校 第12回 「ヨコトリ2011見どころ講座 連携プログラム編① [2]』を参照願いたい。

 

【質疑応答】

Q: サポーターが参加できるマップづくりの予定はありますか?

A  :   既にマップ制作がほぼ完成の段階であり、サポーターが現時点から制作に関わることはできない状態である。

 

Q :   黄金町バザールに参加されたアーティストから、黄金町エリアによる影響やエンスパイアされたことを聞いているか?

A : 黄金町に長期滞在し制作しているアーティスト・普段そこで生活・活動をしている人達にとっては、日常的な光景・感覚になっているけれど、短期滞在制作者にとっては、不思議なまちであり、リピーターが多いのが現状である。アーティストからのはっきりとした具体的な言及はないけれど、黄金町は、いろいろな影響をアーティストに与えていると思う。

 

Q: 技術面・文章などを含めて、Web上のサポートは必要ないですか?

A :   サポーターの皆さんに、会期中の出来事や作品の感想などの原稿を書いて頂き、ブログサイトに掲載したい。

 

【「ヨコトリ2011見どころ講座 連携プログラム編①」黄金町バザール』に参加して】

まちの魅力は、多種多様な機能・形態をもち商業・芸術文化活動がコンパクトにそのまちに存在しているときに感じられるものだ。売春宿街であったまちは、黄金町バザールの継続的な積み重ねを契機により、魅力的なまちへと変貌していく新たなステージへのスタートをきったことを感じた。

高架下のスタジオ建設をはじめ、オフィス・店舗・アーティストレジデンスなどを街路に組み込むと同時に、物理的・心理的にも、まちのコアな場所となる芸術的効果もある広場の建設を取り入れた黄金町のまちづくりの構造システムは、街路をヒューマンな生活空間としてとらえ、まちづくり効果への貢献も考慮されている。

今回、訪れる人々がアートを楽しむともに、その地域に住む人々が地域の歴史を伝える場をつくり、有料会場をはじめとする何度でも足を運べるパスポート、地域商店の出店による飲食の販売などによる経済効果が期待できる仕組みを構築したことは、このまちの発展へと結びつく足がかりとなったと思う。

一方、建築家・アーティストがこの地域に滞在し、制作をすることは、建築家・アーティストが「作品をつくる」「展示する」こと以外に、まちづくりの要素がどうしても絡んでくると思う。ここで制作する建築家・アーティストは、その点についてどのように考えているのだろうか? 滞在する建築家・アーティストについての制作活動の記録及びそれらが情報提供される場があってもいいのではないか? この地域から建築家・アーティストが受ける刺激性、地域との関係性に着目した生の声をぜひ聞いてみたい。

まちづくりには、10年、20年の長い時間がかかる。黄金町バザールが、地域に住む人々の声に耳をかたむけ、ここに関わるアーティストの声を集め、周囲の環境になじませた建築・環境デザインも意識しながら、様々な関係を考えて議論を重ね、実験的に活動を重ねていくことに期待したい。黄金町バザールにおける様々な実験的な取り組みに着目しながら、大いに楽しむとともに、このまちの変遷も読み取りたい。

 

取材記事執筆・写真 :チャーミー/梶原 千春

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【ヨコハマトリエンナーレ2011 トリエンナーレ学校 第12回   「ヨコトリ2011見どころ講座 連携プログラム編①」】

日時: 6月29日(水)19:00~20:30※事前予約制

場所: ヨコハマ創造都市センター(YCC)3階スペース http://www.yaf.or.jp/ycc/access/index.php

講師: 山野真悟(黄金町バザール ディレクター/ NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター事務局長)

 

【「黄金町バザール2011 まちをつくるこえ」 概要】

開催日時: vor.1  2011年8月6日〜8月31日

vor.2  2011年9月2日〜11月6日

会 場 :   京急線日の出駅から黄金町駅の間の高架下スタジオ、 周辺のスタ         ジオ、 既存の店舗、屋外空地、他

休場日 : 8月・9月の毎週木曜日、10月13日(木)、10月27日(木)

入場料 : 黄金町バザール2011会期中有効フリーパス(一部無料会場)当日高       校生以上500円/中学生以下 無料

主催 : 黄金町エリアマネジメントセンター、初黄・日の出町環境浄化推進                          協議会

【黄金町バザール】

http://www.koganecho.net/

 

 

 

シネマ・ジャック&ベティに最新デジタルシネマ機器導入

中区若葉町にあるミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」の最新映画上映館「ベティ館」に3月26日(金)、最新のデジタル機器が導入された。

これは、経済産業省の商店街活性化事業費補助金として、商店街と連動して町の活性化を目指す全国約20カ所の単館系映画館に対して支援されたもの。首都圏のミニシアターでは東京都・渋谷ユーロスペースとシネマ・ジャック&ベティの2カ所で導入された。具体的には、最大7.1chのサラウンド音声機器と最新型プロジェクターの導入で、映像・音声ともに格段な質の向上が実現した。

最近も桜木町駅前TOCみなとみらい内に「横浜ブルグ13」がオープンし、近年、横浜市内には大手のシネマコンプレックスが増加傾向にある。その中でかつての風俗街の面影を残す黄金町にもほど近いシネマ・ジャック&ベティは、1951年に東映名画座としてオープンし、2007年からは、このまちに魅せられた2人の若者によって特集上映や2本立て上映を行う横浜最後の名画座のジャックと、ミニシアター系新作上映のベティの2館からなる単館系ミニシアターとして運営されている。昔ながらの旧作映画ファンや、映画好きの若者にも人気の場所だ。

まちの魅力のひとつとして古き良き映画文化を伝え続けるにも、最新技術で作られる最新作に合わせた設備等の負担は大きいと推測されるだけに、今回の機器導入は嬉しい知らせだ。

横浜生まれのシネマ・ジャック&ベティ支配人梶原俊幸さんは
「地域や商店街と連動した映画祭や特集イベントなど開催していることを評価していただけたのだと思います。なので地域の方、お客様のおかげです。ですので、お客様に、クオリティが大きく改善した映像・音響で映画を楽しんでいただけることが非常にうれしいです。さらには、今まではフィルムの本数が足りず、上映できなかった新作を、デジタルデータで上映できる可能性が出てきます。これにより、より良い作品のラインナップも提供できればと考えております。引き続き、地域や商店街と連動したイベントで使用していき、多くの横浜の方に、最新上映システムを堪能していただきたいと思います」と話した。

国からの応援も受けてさらに活気づく下町の小さな映画館「シネマ・ジャック&ベティ」で贅沢な映画鑑賞を楽しまれてはいかがだろうか。

関連リンク
シネマ・ジャック&ベティHP http://www.jackandbetty.net/

緊急シンポジウム「アートのために総選挙に行こう!~あなたの清き一票が日本の文化を救う~」

shitamachi

魅力的な企画を連発して注目の ART LAB OVA さんからHOTなお知らせです。

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今回の総選挙で、政権交代が起こったら、もしくは、政権交代が起こらなかったら、文化政策はどうなるのでしょうか?

わたしたちは、今、総選挙を前にして、何を考えるべきでしょうか?

また、政権決定後に、なにをするべきでしょうか?

今回、日本の文化政策を長年支えてきているお二人を講師としてお招きして、すでに、出揃うであろう、各政党のマニュフェストをもとに、文化政策の視点からどこに投票するべきか、文化政策はどうあるべきか、わたしたちはどう動くべきかを考察します。

そして、このような企画を通じて、文化も国民の生活に不可欠な重要な要素のひとつであること、文化政策を通じて投票を考える国民がいることを、社会に発信していきます。

*この企画を検討している間に、横浜市長選も同時に行われることになりました。

奇しくも、上記講師のお二人は、横浜市の文化政策の中枢にいる方々です。

「創造都市横浜」の功罪と今後についても伺いたいと思います。

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・日 時 200982619:00

・会 場 シネマ・ジャック&ベティカフェ

横浜市中区若葉町3-51

京浜急行 黄金町駅5分、市営地下鉄 阪東橋駅5分、JR関内駅 15

・講 師

加藤種男氏(アサヒビール芸術文化財団事務局長、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団専務理事)

吉本光宏氏(ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室長、上席主任研究員)

・聞き手 ART LAB OVA

・予 約 artlabovadk.pdx.ne.jp(★→@) *件名「アートのために総選挙予約」

・定 員 30

・料 金 検討中

・詳 細 横浜下町パラダイスまつり

横浜下町パラダイスまつり&多文化映画祭

photo : ART LAB OVA
photo : ART LAB OVA

ART LAB OVAアートラボ・オーバ プロデュースの この夏のおまつりです。

もりだくさん!  なにが起こるか・・・

異文化×異世代ミックス・ジュース
「横浜下町パラダイスまつり2009」
「よこはま若葉町多文化映画祭2009」
http://downtownart.hama1.jp/

横浜最後の名画座シネマ・ジャック&ベティを拠点に、地元の青年たちと、日本、タイ、韓国、中国など近隣の商店を巻き込んだアートな祭りと映画祭を開催。港横浜の裏通りの魅力をアピールし、多国籍化したこどもたちとともに新しい下町の姿を模索します。

●会期
2009年8月22日(土)~8月30日(日)
*映画館での映画祭は8月28日(金)まで
●会場
①シネマ・ジャック&ベティ
シネマ・ジャック&ベティ・カフェ
②横浜市中区若葉町界隈の商店

●主催 ART LAB OVAアートラボ・オーバ
*アーティストがへんてこかわいいことをしているプロジェクト
http://artlabova.org

よこはま若葉町多文化映画祭実行委員会

●共催 シネマ・ジャック&ベティ
*横浜最後の名画座とミニシアターをもつまちの映画館
http://www.jackandbetty.net/