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老人は象の時間を生きるが、安藤ニキは数倍の速度で今を駆け抜ける。ギュスターブ・モローが画布の中に時間を封じ込めたように、ニキの絵も時と戯れる彼女のパワーを滲ませ発光する。見る者は彼女に追いつこうと必死になりそしてファンになる。それは彼女の出自なのか努力なのか、いずれにせよ現代日本社会では類を見ない創造者だ。
横浜開港の歴史の結節点のひとつ、山手ゲーテ座跡に建つ「岩崎ミュージアム」での特別展示は、「プルガダイス」の世界に合わせて壁面を黒布で覆う演出に加え、ニキの父親である創作家具作家安藤和夫の精緻な木工家具が、ニキの絵画世界を支えるかのようなコラボレーションの贅沢な空間をつくり出しています。
しかし記録者は追いつけず今回は一部の記録に留まってしまいました。(彼女の表現でかなり重要なジャンルである「漫画」の展示については力が及びませんでした…)
たまたま会場に訪れた作家の山崎洋子さんにぶっつけで対談をお願いしました。クオリティを重視する彼女は、でも、二つ返事で引き受けてくれました。ありがとうございます。カンボジア女性の自立と子どもたちの教育支援プロジェクトに携わる、セタリンさんも同席いただいて、カンボジアとニキの天使の秘められたエピソードを伺いました。
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プルガダイス・その世界[安藤和夫・ニキ父子展]
2013年7月10日(水)~21日(日)
岩崎ミュージアム(横浜・山手)
http://www.iwasaki.ac.jp/museum/
[座談]
山崎洋子
ペン セタリン
安藤ニキ
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安藤ニキ「プルガダイス絵日記」
http://niki200705.blog.fc2.com
安藤和夫「日々徒然」
山崎洋子「冬桃ブログ」
http://blog.goo.ne.jp/yokohamaneko
ペン セタリン「SETHARIN’s Blog」
http://blog.oricon.co.jp/setharin/
TAEZ![た・え・ず]
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