第8回ヨコハマトリエンナーレ2011トリエンナーレ学校「ヨコハマの街の伝え方 ルートガイドマップ編」 

日時:4月27日(水)19:00〜20:30

会場:ヨコハマ創造都市センター(YCC)3階スペース

主催:横浜トリエンナーレ組織委員会

地図を手に説明する中川氏

講師:中川憲造(グラフィックデザイナー)

株式会社NDCグラフィックスデザインディレクター

代表取締役社長 http://www.ndc-graphics.jp/

地図に見入る参加者
講師の中川氏は「みなとみらい21地区マップ」、「横浜ベイシティ交通マップ」、「山手西洋館お散歩マップ」など、横浜周辺で手に取ることができる多くの地図をデザインしている。水玉もようの犬をキャラクターにした横浜「ブルーダルメシアン」、赤い靴チョコレートも中川氏のデザインである。

今日は、デザインのプロからデザインの極意やヨコトリサポーターが地図づくりに生かせるアドバイスをうかがう場になった。

■アートとデザインの違いを意識する

アートは自分自身のものを創造するのに対し、デザインはほかの人の問題を解決するもの。1本の針金が自己表現のオブジェにもなり、紙を束ねるゼムクリップにもなる。

まず地図に載せる対象物を見つけ、地図の目的をはっきり意識することから始めよう。地図は文化遺産や鉄道、インフラなどの都市要素を知的情報に置き替えるもので、都市の力、市民の力が見えてくるものだ。

■ロンドンの地下鉄路線図は名作

地図は都市機能を図式化したもので、デザインの3要素が入っている。3要素はタイポグラフィー(文字の大きさ、形)、色、紙。タイポグラフィーでは文字の形と色を統一し、強調するところで色や形を変える。色彩は色の意味を意識して使う。紙を意識している人は少ないが、紙を手にした時の印象が大きく異なる。

よい例はロンドンの地下鉄路線図で、いまはよく目にするスタイルだが、路線を色分けし、距離や乗換駅がわかりやすい。

地図では省略することで大切なものが浮かび上がってくる。ピクトグラム(絵文字)で交番、駅、銀行などを表わすとわかりやすい。ピクトグラムはグラフィックデザイナーのダイヤモンドである。

海側から横浜を見る「横浜インナーハーバー・マップ」

■街の魅力を引き出す

地図は目的によって作り方が違う。大学受験生用の地図では、都市部に集中している大学をわかりやすくするために、都市部では縮尺を大きく表わした。同じみなとみらい地区を中心とした地図では上に海がくる場合が多いが、「横浜インナーハーバー・マップ」では海から港に向かうように下に海がある。屋外では、銀座のガス灯に架けた地図、陶板で作った岐阜県飛騨の地図も紹介した。

中川氏は100数十種類のピクトグラムのデザインに関わり、ヨコハマトリエンナーレ2011では街中で見かけるデザインも手掛けているそうだ。トリエンナーレの楽しみが増えた。

参考書:南学著『横浜―交流と発展のまちガイド』(岩波ジュニア新書)

紹介された地図の一部 http://www.ndcc-graphics.jp/works/information/maps/index.html

写真・レポート:はしもと のりこ

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