「今なぜ地域とアートなのか?」横浜トリエンナーレ学校 Vol.1 の報告

日時:2010年1月31日(日)16:00-18:00
会場:ヨコハマ・クリエイティブシティ・センター(YCC)3階
講師:天野太郎(横浜美術館主席学芸員/横浜トリエンナーレサポーター事務局長)

1月31日、横浜トリエンナーレサポーター事務局が主催する「横浜トリエンナーレ学校」の第1回目が YCC にて開催された(TAEZ!が主催する「TAEZ!のトリエンナーレ学校」というものも存在するため区別してね)。

黄金町エリアマネジメントセンター(KAMC)の管轄エリアに横浜トリエンナーレサポーター事務局(小串スタジオ)が置かれたことからも象徴されるように、アートが地域にどう根ざすかについてレクチャーが行われた。以下はレクチャーの概要。中でも、横浜トリエンナーレへの提言の中で、「市民協働をキーワードにしているからには、市民が作っていくトリエンナーレというスキームがなければならない!」との意見は、市民が置いてきぼりにされることなく、市民のためのトリエンナーレ実現に向け、深く心に刻み付けられた。

■地域再生に文化芸術の活用を提言
記憶に新しい昨年の行政刷新会議の事業仕分けでは、文化芸術の予算が削減される見込みだが、政策作りを行政任せにすることなく、アートNPOや企業メセナなどは地域再生に文化芸術を活用しようと積極的に提言を行ったことが紹介された。

JOBANアートライン構想、越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭、混浴温泉世界 別府現代芸術フェスティバルなど、アートを通じて地域と結びつく例があげられた。

■時代の変化とコミュニティ
広井良典氏の『コミュニティを問いなおす―つながり・都市・日本社会の未来 (ちくま新書 2009)』を参考に、時代の変化と、人とコミュニティの関わりについて次のような解説があった。

高度経済成長によって地域との結びつきが希薄化し、特に日本は先進諸国の中でも社会的孤立度が高い。しかし、子供と高齢者は地域への土着性が強く、少子高齢化によって高齢者がふえ、地域への関わりが強い人々が増加しつつあることも事実である。また、「職住接近」や「SOHO(Small Office/Home Office)」等の流れの中、人と地域との関わりが相対的にふえ、新たなコミュニティが形成される。

このような地域の中で、アーティストがどのように存在を示していくかが課題となるであろう。

■横浜トリエンナーレへの提言(例)
-市民協働
市民が作っていくトリエンナーレというスキームがなければならない!

-高齢化が進む中で、様々な人々にどうやって会場まで足を運んでもらうか。
神戸のくるくるバスの取り組みが紹介された。

-地域との連携の強化
日常的にコミュニティと対話しながら活動していくために、黄金町に事務局を置いた。 アーティ ストがそこにいて活動すること自体に意義がある。また、市民への認知度のアップや広報も必要。

横浜トリエンナーレサポーターの活動は、「横浜トリエンナーレ2011」のみならず、創造界隈をはじめとした各地の活動に結びつけていく。トリエンナーレ学校も新年度からは、サポーターが企画・運営していくようにしたいと考えている。

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次回予告

横浜トリエンナーレ学校vol.2
震災後のボランティアと美術館阪神~淡路大震災から15年~

講師:河﨑晃一(兵庫県立美術館学芸課長)
日時:2010年2月20日(土)16:00~18:00
会場:ヨコハマ・クリエイティブシティ・センター 3階
住所:横浜市中区本町6-50-1
TEL:045-221-0325
主催/お問合わせ: 横浜トリエンナーレ・サポーター事務局
Mail:info@yokotorisup.com

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